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Oct 8, 2011

871569/YANAI GO ROCK


875469/箭内道彦
単行本: 242ページ
出版社: 講談社 (2010/8/6)
価格:\1,575














久々に読み返してみたけど、さくっと読めて、ガツンとくる。

・代案無き否定を禁ず。
・一番危険なのは、一生懸命っていう概念なんですよ。
・全部君のせいなんだ。
・その表現に触れた人の人生を、明日からどう変えることができるか。

・・・etc.

うーむ。言葉は、何を言うかではなく、だれが言うかが重要だと、つくづく思う。

Oct 2, 2011

「柳井正の希望を持とう」を読みました。


柳井正の希望を持とう/柳井正
新書: 216ページ
発売日: 2011/6/13






株式会社ファーストリテイリング会長兼社長の柳井氏の著書を読みました。

本書は、2010年4月から1年間、朝日新聞土曜版「be」に連載されたコラムをベースに、
自身のメッセージをまとめたもの。

前半は日本の政治・経済のあるべき姿、指針といったマクロ的な視点で展開し、
中盤はファーストリテイリングの前身、小郡商事の修業時代の柳井氏の自伝的な内容。
最後にビジネスパーソンが時代を生き抜くための"指南書"のような内容。

「日本は経済敗戦したという現実を受け止め、希望を持って自己変革をしなくてはならない。」

という柳井氏のメッセージが込められた一冊でした。

個人的に印象に残ったフレーズを記していきます。
(耳が痛い話です・・・)

①仕事に向き不向きはない
"仕事について、「向いている」「向いていない」という。たいていの場合は錯覚だ。半年や一年やっていれば、展望は開けてくる。(中略)「得意じゃないから」と尻込みやえり好みも感心しない。
なぜなら、優秀な人は次から次へと新しい仕事を任せられるから、その仕事も乗り越えていかなくてはならないからだ。"


十分な経験もせず、向き不向きを判断することは確かにできない。
大抵の場合、現実から逃げたいがための言い訳かもしれない。

もし、心から成長したいと思うなら、仮に不向きだとわかっても、どうやったら乗り越えられるか、出来なくても別の形で挽回できないか。そして早く決めて実行することが突破口になると個人的にも思います。「出来るかできないか、ではなくやるかやらないか」というところ、仕事上多々あると思います。

ただ逆に半年、1年たってもできない場合はどうにかした方がいうことでもありますね・・・


②商売人には信用が大事
"仕事相手としてこういう人が良いと思ったのは「信用できる人」だった。期限を守らない人、何事にもルーズな人  とは一緒に仕事をしたくない。(中略)ビジネスの鉄則はまず自分が約束を守ること。"
当たり前のことだけれども、実行出来ているかどうかは別の話だし、100パーセント自分はできたと思っていても相手からすればできていないこともある。僕自身守れなかったこともあるし、その度に信用を失ってしまったこともあるだろう・・。

信用は得難く、失いやすいものだから何が何でも死守しなくては。


③国内にこだわるな、世界へ羽ばたけ

"国内に閉じこもるだけでは、刺激を受けないし、自らを相対化することもできない。新しいものが生まれてこなくなる。海外に出ていくことは、まちがいなく、新しいヒントが見えてくるチャンスの一つだ。"

外資系の会社にいたとき、常に感じていたことです。言語もバイリンガルが当然トライリンガルも普通でした。彼らは各国の経済やマーケティングにも詳しかった。
そもそも日本語は言語的にはマイノリティだから、得られる情報にもハンデがあると思う。やはり海外でもつうようする人材にならなくては飯は食えないのか・・と改めて思いました。


④「ひょっとしたら、できるんじゃないか」と自分を信じる
"(小郡商事時代に)私が持っていたものといえば、誇大妄想とも言える夢、目標だけだ。そして他人にはしゃべらなかったけど世界を相手に勝負をしようとずっと考えていた。ひょっとしたら、自分にはできるんじゃないかと思いこむところから夢は始まる。(中略)一軒のレストランで職人的に作っていたハンバーガーという商品をベンチャー企業家が産業化し、世界に普及させるストーリーに
自分の姿をかさね合わせた。"


何とも前向きな言葉で元気が出ますね。若かりし頃の柳井社長が目に浮かびます。
目標は高く持ち、達成するためには、地道な積み重ね、下準備が必要だと思いました。


⑤一勝九敗 -失敗を糧にして成長する-
"自分で体験して、これが原理原則なんだと実感しない限り、その後の行動指針にならない。私は失敗を「知った」のではなく「わかった」のだ。成功者とは失敗を重ね、それでいて楽観的に前進していく人のことだ。「ひょっとしたら自分の仕事は失敗の範疇なのではないか、今やっていることよりもさらにいい方法があるのではないか」自分自身にそう問いかけながら仕事をしてほしい。"

失敗してもいいけど、そこから何も学ばなくては成長しない。成功しているように見えても、常に自問自答を繰り返して、改善。現状維持は悪!ぐらいの気概が必要なのだと感じました。


⑥会社に依存せず、自らの付加価値を高める
"会社に入れば、仕事が降ってきて、それをこなしさえすれば、自動的に昇進、昇給していく、そんな時代はすでに終わっているのだ。グローバル化が進んだ現在、競争相手は世界中の企業や個人になる。彼らとの競争に勝たない限り、この先は食っていけない。"

③ともかぶりますが日本経済はシュリンクするし、加えて自分も人材というマーケットにさらされているんだと思うと危機感を覚えます・・。だからこそ会社に依存せず、どこでも通用する人間になりたいとおもいました。


日本の経済界でトップクラスの方の言葉にはかなり重みがありました・・・
今の自分の仕事力と重ね合わせて、気になったところは着実に身につけていきたいと思いました。

最後に、柳井社長おすすめの著作を挙げて、少しずつ、じっくり読もうと思います。

「イノベーションと企業家精神」(P・F・ドラッカー)
「プロフェッショナルの条件」(P・F・ドラッカー)
「幸之助論」(J・P・コッター)
「IBMを世界的企業にしたワトソンJr.の言葉」(トーマス・J・ワトソンJr.)
「一倉定の経営心得」(市倉定)
「ネクスト・マーケット」(C・K・プラハラード)
「語りづく経営―ホンダともに30年」(西田通弘)
「情熱・熱意・執念の経営」(永守重信)

Sep 26, 2011

小説「ジェノサイド」

ジェノサイド/高野和明


単行本: 590ページ
出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日: 2011年3月30日











『ジェノサイド』読了しました。2日でようやく。

人類存亡を賭けた作品で、テーマとしてはハリウッド的なデカさのあるSF小説です。先日ブログにも書いた、「下町ロケット」同様、読み始めたら、止まらなくなる一冊でした。

日本、アメリカ、アフリカ主要地域を舞台に、それぞの地域の主人公たちの人生が、パラレルに進行していきます。構成も面白いのですが、新薬開発科学、情報機関(CIAなど)、アメリカ政治、アフリカ内紛問題、少数部族、人類進化論、情報セキュリティ、言語、イデオロギーなど一見無関係とも思える要素が複雑に絡み合って、徐々にこの本書のテーマである、「ジェノサイド」に収斂されていくところが、この本の最大の魅力だと思います。

主人公は創薬化学を専攻する日本人大学院生・古賀研人、そして特殊部隊出身のアメリカ人の傭兵、ジョナサン・イエーガー。それに彼らを取り巻く登場人物一人ひとりに、重みとリアリティを感じさせます。

自身の生い立ちや生き方に疑問を抱える主人公が、親友とともに徐々に成長していく様に感動を覚えつつ、一方で壮絶で悲惨な虐殺描写や戦闘シーン。活字だけで、これだけドキドキ出来る臨場感を味わえる本書の出来に素直に感心しました。

小説としては少し多め(?)の590ページに、重厚長大なストーリー。それでも倦怠感を感じさせない素晴らしい一作でした。

ぜひ、読んでみてください!そして映画化を希望してます。
・・・最近「モテキ」のCMが流れていますが、本作品は完全に「ねじれの位置」にいます笑

Sep 23, 2011

「憂鬱でなければ、仕事じゃない」


「憂鬱でなければ、仕事じゃない」



¥1,365

単行本(ソフトカバー): 242ページ
出版社: 講談社 (2011/6/14)
発売日: 2011/6/14






この言葉に、どれほど勇気づけられたかな。
色々と物議をかもしそうなタイトルですが・・・笑

個人的には、この時代にふさわしい、力強さと前向きさを感じます。

労力のかかることや、責任の重の重さへの耐性には、個人差があると思う。

けど、著者である見城さん、藤田さんのすごいところは、「仕事ってそもそも憂鬱だよね」
ということを、前提にしているという点。憂鬱に向き合っているところですね。

救われた人は多いのではないかな、と思います。
仕事においては、そういうものはつきものですね。

というわけで、ちょっとつらい時は、この言葉を思い出そう笑

Sep 20, 2011

下町ロケット。

急に本が読みたくなって買った一冊。池井戸 潤さんの、下町ロケット

実家に帰る新幹線のなかで読み始めたら、展開が気になって、止まらなくなりました。
さすが今年の直木賞です。

あまり書きすぎるとネタバレになりますが・・・。

とある町工場が取得した、宇宙ロケットの最先端技術特許。
その特許を巡る、大企業との戦いを描いた一冊です。

主人公は、かつて宇宙科学開発機構(JAXAですね)の研究者としてロケット開発に携わっていたのですが、 打ち上げ実験に失敗してしまい、その責任を負わされ辞めることに・・・。

物語は、JAXAをやめた後、 父親の経営していた小型エンジンを作る町工場の社長に転じて7年経ったところから始まります。

苦労を重ね、ようやく手に入れた特許技術も、大企業の法廷戦略や政治に翻弄され、今にも失いそうな状況。 なかなか光が見い出しにくい状況を乗り越えて、着実に夢を実現しようとする主人公、佃とその従業員。

登場人物一人ひとりに、親近感を覚えずにはいられませんでした。

次々にトラブルが起こるけど、でも最後はハッピーエンド。
ベタな展開でわかりやすいし、意外性は無いかもしれない。
そんなベタな展開でも、時世をよく表現していて、わかりやすい。
読み手に自分のことのように感じさせるところが、支持される理由なのかなと思いました。
主人公にエール贈りたくなったり、ちょっと自分と照らし合わせてみたり。

社会人になって数年。働くことに様々な喜びや葛藤があるからこそ、沁みる一作でした。
社会派好きにはぜひ。